待ち望んだ罰の蜜。


「こいつー―!」
しかし、悪態も呪いも一言も言わないうちに、頭のてっぺんに鋭い痛みを感じた。ハリーは灰を吸い込んで咽せた。炎の中をぐいぐい引き戻されていくのを感じた。そしてぎょっとするほど唐突に、ハリーは、だだっぴろい蒼ざめたアンブリッジ先生の顔を見上げていた。アンブリッジはハリーの髪をつかんで暖炉から引き戻し、ハリーの喉を掻っ切らんばかりに、首をぎりぎりまで仰向かせた。
「よくもまあ」アンブリッジはハリーの首をさらに引っ張って天井を見上げさせた。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
第三二章〜炎の中から〜より


ついにハリーを徹底的に痛めつける大義名分が立ったアンブリッジ。
この後のスネイプとアンブリッジのやりとりや、
ハーマイオニーの機転など、ワクワク所が満載でした。
このあたりから最後までは、本当にもう一気に読んでしまいますな!
寝るのも忘れて読むのが止まらず、ワクワクドキドキ満載!