誇示と、想い人。


「元気かい、エバンズ?」ジェームズの声が突然、快活で、深く、大人びた調子になった。
「彼にかまわないで」リリーが言った。ジェームズを見る目が、徹底的に大嫌いだと言っていた。「彼があなたに何をしたというの?」
「そうだな」ジェームズはそのことを考えるような様子をした。「むしろ、こいつが存在するって事実そのものがね。わかるかな・・・」
「冗談のつもりでしょうけど」リリーが冷たく言った。「でも、ポッター、あなたはただ、傲慢で弱いものいじめのいやなやつだわ。彼にかまわないで」
「エバンズ、僕とデートしてくれたら、やめるよ」ジェームズがすかさず言った。「どうだい・・・僕とデートしてくれれば、親愛なるスニベリーには二度と手を上げないけどな」

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
第二八章〜スネイプの最悪の記憶〜より


いわゆる「親世代」絵、何気に初めて描きました・・・
何故ジェームズが若干はだけているのか・・・それは私の勝手な妄想です。スミマセン!
にしても、彼らは本当に正に双子のウィーズリーの先輩、という感じでしたね。
スネイプに対する仕打ちはショックなものもありましたが、
親世代の貴重な回想シーン、ほんとに楽しませていただきました。
ああ、リリーにベタ惚れなジェームズが微笑ましい。。。(笑)